1993年度創設の大山名人杯倉敷藤花戦は、倉敷市・倉敷市文化振興財団・山陽新聞社が主催する女流棋士による将棋の棋戦。毎年11月前後にかけて三番勝負が行われ、その勝者は倉敷藤花のタイトル保持者となる。 倉敷市出身の大山康晴十五世名人の功績をたたえ、倉敷市芸文館の開館に合わせて創設された。「藤花」の名は、倉敷市の花が藤の花であることにちなむ。 挑戦者決定方法 倉敷藤花を除く全女流棋士およびアマチュア選手2名が参加するトーナメントを行い、倉敷藤花への挑戦者を決定する。前期のベスト4以上はシードされ2回戦からの出場となる。予選がなく、全ての参加者が1回戦か2回戦から登場するトーナメントである。 持ち時間は各2時間。例年、トーナメントのうちの1対局が、青森県おいらせ町で行われている。おいらせ町(旧・百石町)には大山将棋記念館があり、大山との関係が深い。同町で毎年8月に開催される将棋祭りのイベントとして開催される。 倉敷藤花戦三番勝負 倉敷藤花と挑戦者決定トーナメント勝者が三番勝負を戦い、その勝者が新たな倉敷藤花となる。持ち時間は各2時間。三番勝負の第2局と第3局は11月下旬に倉敷市で行われる。 クイーン倉敷藤花 倉敷藤花を通算5期獲得した女流棋士には「クイーン倉敷藤花」の称号が与えられ、現在、清水市代と里見香奈の2名がクイーン倉敷藤花の称号を持つ。 |
第26期大山名人杯倉敷藤花戦 2018.11.6〜11.24 里見香奈倉敷藤花に挑戦者谷口由紀二段の三番勝負 ◆三番勝負 ・11/6(火) 第1局 将棋会館(東京都渋谷区) 里見香奈倉敷藤花 勝利 ・11/24(土) 第2局 倉敷市芸文館(岡山県倉敷市) 里見香奈倉敷藤花 勝利 ・11/25(日) 第3局 倉敷市芸文館(岡山県倉敷市) 里見香奈倉敷藤花2連勝でタイトル防衛。これでタイトル保持は、4期連続の通算9期となった。 |
期 | 年 度 | 決勝進出者 | 勝 敗 | 決勝進出者 | 期 | 年 度 | 倉敷藤花 | 勝 敗 | 挑戦者 |
1期 | 1993年 | 林葉直子 | 1勝 | 斎田晴子 | 15期 | 2005年 | 斎田晴子 | 1勝2敗 | 清水市代 |
期 | 年 度 | 倉敷藤花 | 勝 敗 | 挑戦者 | 16期 | 2008年 | 清水市代 | 0勝2敗 | 里見香奈 |
2期 | 1994年 | 林葉直子 | 0勝2敗 | 清水市代 | 17期 | 2009年 | 里見香奈 | 2勝0敗 | 中村真梨花 |
3期 | 1995年 | 清水市代 | 2勝1敗 | 斎田晴子 | 18期 | 2010年 | 里見香奈 | 2勝1敗 | 岩根忍 |
4期 | 1996年 | 清水市代 | 2勝0敗 | 木村さゆり | 19期 | 2011年 | 里見香奈 | 2勝0敗 | 清水市代 |
5期 | 1997年 | 清水市代 | 2勝1敗 | 中井広恵 | 20期 | 2012年 | 里見香奈 | 2勝0敗 | 矢内理絵子 |
6期 | 1998年 | 清水市代 | 2勝1敗 | 碓井涼子 | 21期 | 2013年 | 里見香奈 | 1勝2敗 | 甲斐智美 |
7期 | 1999年 | 清水市代 | 2勝0敗 | 矢内理絵子 | 22期 | 2014年 | 甲斐智美 | 2勝1敗 | 山田久恵 |
8期 | 2000年 | 清水市代 | 2勝0敗 | 矢内理絵子 | 23期 | 2015年 | 甲斐智美 | 0勝2敗 | 里見香奈 |
9期 | 2001年 | 清水市代 | 1勝2敗 | 中井広恵 | 24期 | 2016年 | 里見香奈 | 2勝1敗 | 室谷由紀 |
10期 | 2002年 | 中井広恵 | 2勝0敗 | 矢内理絵子 | 25期 | 2017年 | 里見香奈 | 2勝0敗 | 伊藤沙恵 |
11期 | 2003年 | 中井広恵 | 2勝0敗 | 石橋幸緒 | 26期 | 2018年 | 里見香奈 | 2勝0敗 | 谷口由紀 |
12期 | 2004年 | 中井広恵 | 1勝2敗 | 清水市代 | 27期 | 2019年 | 里見香奈 | ||
13期 | 2005年 | 清水市代 | 2勝0敗 | 矢内理絵子 | 28期 | 2020年 | |||
14期 | 2006年 | 清水市代 | 1勝2敗 | 斎田晴子 | 29期 | 2021年 |
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