女流王位戦は、新聞三社連合、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)が主催する将棋の女流タイトル戦。1990年度創設。5月(4月の場合あり)から6月にかけて挑戦手合制の五番勝負が行われ、その勝者には女流王位のタイトル称号が与えられる。 予選、挑戦者決定リーグ(12名が紅白2つの組に分かれて戦う)、紅白各組の優勝者同士の挑戦者決定戦によって女流王位への挑戦者を決定する。挑戦者決定戦の勝者と女流王位が五番勝負を戦い、3勝したほうが新たな女流王位となる。 クィーン王位 女流王位を通算5期獲得した女流棋士にはクイーン王位の称号が与えられる。2018年6月現在、クイーン王位は清水市代のみ。なお、甲斐智美と里見香奈は通算4期獲得しており、次に女流王位を獲得した時点でクイーン王位の称号を得る。 |
第29期女流王位戦 2018.5.9〜6.13 渡部愛王位に里見香奈四冠が挑戦。 ◆主催・新聞三社連合 ◆5番勝負(持ち時間各4時間) 第1局 4月25日(木)「夢乃井」兵庫県姫路市 第2局 5月 8 日(水)「とかちプラザ」北海道帯広市 第3局 5月29日(水)「旧伊藤伝右衛門邸」福岡県飯塚市 第4局 6月13日(木)「JRホテルクレメント徳島」徳島県徳島市 第5局 6月25日(火)「将棋会館」東京都渋谷区 第29期女流王位戦 2018.5.9〜6.13 里見香奈王位に渡部愛二段が挑戦した。 ◆主催・新聞三社連合 ◆5番勝負(持ち時間各4時間) 第1局 5月9日(水) 北海道札幌市「京王プラザホテル札幌」 渡部愛二段 勝利 第2局 5月22日(火)兵庫県姫路市「夢乃井」 里見香奈王位 勝利 第3局 5月30日(水)福岡県飯塚市「旧伊藤伝右衛門邸」 渡部愛二段 勝利 第4局 6月13日(水)徳島県徳島市「JRホテルクレメント徳島」 渡部愛二段 勝利 第5局 6月26日(火)東京都渋谷区「東京・将棋会館」 挑戦者渡部愛二段が3勝1敗で里見香奈王位を破り、タイトルを獲得した。 |
期 | 年 度 | 決勝進出者 | 勝 敗 | 決勝進出者 | 期 | 年 度 | 女流王位 | 勝 敗 | 挑戦者 |
1期 | 1990年 | 中井広恵 | 3勝0敗 | 林葉直子 | 16期 | 2005年 | 清水市代 | 3勝1敗 | 中井広恵 |
期 | 年 度 | 女流王位 | 勝 敗 | 挑戦者 | 17期 | 2006年 | 清水市代 | 3勝1敗 | 石橋幸緒 |
2期 | 1991年 | 中井広恵 | 3勝0敗 | 植村真理 | 18期 | 2007年 | 清水市代 | 2勝3敗 | 石橋幸緒 |
3期 | 1992年 | 中井広恵 | 3勝0敗 | 林葉直子 | 19期 | 2008年 | 石橋幸緒 | 3勝2敗 | 清水市代 |
4期 | 1993年 | 中井広恵 | 1勝3敗 | 清水市代 | 20期 | 2009年 | 石橋幸緒 | 2勝3敗 | 清水市代 |
5期 | 1994年 | 清水市代 | 3勝0敗 | 中井広恵 | 21期 | 2010年 | 清水市代 | 1勝3敗 | 甲斐智美 |
6期 | 1995年 | 清水市代 | 3勝0敗 | 矢内理絵子 | 22期 | 2011年 | 甲斐智美 | 3勝2敗 | 清水市代 |
7期 | 1996年 | 清水市代 | 3勝1敗 | 石橋幸緒 | 23期 | 2012年 | 甲斐智美 | 0勝3敗 | 里見香奈 |
8期 | 1997年 | 清水市代 | 2勝3敗 | 矢内理絵子 | 24期 | 2013年 | 里見香奈 | 2勝3敗 | 甲斐智美 |
9期 | 1998年 | 矢内理絵子 | 1勝3敗 | 清水市代 | 25期 | 2014年 | 甲斐智美 | 千3勝1敗 | 清水市代 |
10期 | 1999年 | 清水市代 | 3勝1敗 | 碓井涼子 | 26期 | 2015年 | 甲斐智美 | 0勝3敗 | 里見香奈 |
11期 | 2000年 | 清水市代 | 3勝0敗 | 碓井涼子 | 27期 | 2016年 | 里見香奈 | 3勝0敗 | 岩根忍 |
12期 | 2001年 | 清水市代 | 3勝2敗 | 中井広恵 | 28期 | 2017年 | 里見香奈 | 3勝2敗 | 伊藤沙恵 |
13期 | 2004年 | 清水市代 | 3勝0敗 | 石橋幸緒 | 29期 | 2018年 | 里見香奈 | 1勝3敗 | 渡部愛 |
14期 | 2006年 | 清水市代 | 3勝1敗 | 中井広恵 | 30期 | 2019年 | 渡部愛 | 里見香奈 | |
15期 | 2007年 | 清水市代 | 3勝0敗 | 矢内理絵子 | 31期 | 2020年 |
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