大社高校野球部甲子園記録

昭和58年 第55回選抜高校野球大会 峡南高校戦

 一回戦(3月29日)

大 社 000 000 002 = 2
峡 南 000 000 000 = 0
  ▽本塁打=坂本(大社) ▽二塁打=利川(峡南)
  ▽失策=長岡(大社)利川、樋口(峡南) ▽試合時間 1時間50分

<大 社>    打  安  点  振  四
 (遊)坂 本  4  1  2  0  0
 (一)槙 野  4  0  0  1  0
 (二)石 飛  3  1  0  1  0
 (捕)須 藤  3  0  0  1  0
 (投)森 井  3  0  0  2  0
 (左)春 木  3  0  0  1  0
 (中)勝 部  3  1  0  0  0
 (右)佐 藤  2  0  0  0  0
 (三)長 岡  3  1  0  1  0

    残塁 0  28  4   2  7  0

<峡 南>    打  安  点  振  四
 (三)有 野  4  0  0  1  0
 (遊)利 川  4  3  0  0  0
 (一)加賀美  3  1  0  0  0
 (投)伊 藤  4  0  0  1  0
 (右)樋 口  4  0  0  0  0
 (捕)二 宮  4  1  0  1  0
 (二)遠藤守  3  2  0  0  0
 (中)望月達  2  1  0  0  0
 (左)橘 田  2  0  0  2  0

    残塁 6  30  8   0  5  0

     回 安 振 球 責
  森井 9 8 5 0 0
  伊藤 9 4 7 0 2

 試合は峡南の押せ押せムードで進んでいた。峡南のヒットは8本、6度も得点圏にランナーを進めていたのだ。
 一方、大社は峡南エース伊藤に泣きたくなる程、苦しめられた。8回まで、ヒットは初回の石飛の内野安打だけ。それも1塁で伊藤の牽制球に刺され、あとは一人も塁を踏めず。
 9回やっと出た2本目のヒットのランナー勝部も3塁でまた、伊藤の牽制にやられた。ダメだと思ったあと、長岡の内野安打、そして、1番坂本の決勝ツーランホームラン。
校歌を歌う選手達の写真
校歌を歌う選手達
 なお、この試合は、無四球試合であり、これは長いセンバツの歴史においても数えるほどしかなく特筆大書すべきものである。
 甲子園で初めて聞く”宇迦の遠山雲低く・・・”の校歌は素晴らしいものであった。
 2回戦の相手は名門東北高校であったが、雨のため順延となり、その日は甲子園の室内練習場で練習した。
 東北高校が先に練習をしていて、ユニフォームを真っ黒にして出てきた。しかし、大社の今岡監督は、「うちのチームは休む事の好きな選手が多いから」とニッコリ笑って軽い練習で終わった。選手達も明るくノビノビと練習を終え、緊張などしている様子はなかった。


 <試合経過>
(1回)
大 社=坂本遊飛。槙野三振。石飛遊前打で出塁。続く4番須藤の時、石飛牽制球でスリーアウト。
峡 南=有野投ゴロ。利川が左越えの2塁打で出塁。加賀美中飛。4番伊藤の時、飛び出した利川を牽制球で刺した。
(2回)
大 社=須藤、森井、春木を3者三振。
峡 南=伊藤遊ゴロ。樋口3塁ゴロ。二宮3球三振。。
(3回)
大 社=勝部2塁ゴロ。佐藤3塁ゴロ。長岡投ゴロ。
峡 南=遠藤遊前内野安打。望月の犠打で遠藤2塁進。橘田三振。有野2塁ゴロ。
(4回)
大 社=坂本セーフティバンド失敗。槙野2塁ゴロ。石飛三振。
峡 南=利川左前打。加賀美左前打で1・2塁。伊藤の2塁ゴロで利川3塁進、加賀美2塁封。樋口捕飛。二宮中飛。
(5回)
大 社=須藤、森井右飛。春木1塁ゴロ。
峡 南=遠藤投ゴロ。望月左前打。橘田の犠打で望月2塁進。有野投ゴロ。
(6回)
大 社=勝部2塁飛。佐藤投ゴロ。長岡三振。
峡 南=知しか和遊前内野安打。加賀美の犠打で利川2塁進。伊藤遊直で二死も利川飛び出しダブルプレーとなる。
(7回)
大 社=坂本右飛。槙野中飛、石飛右飛。
峡 南=樋口3塁ゴロ。二宮中前打。遠藤左前打で1・2塁。望月3塁飛失策で1死満塁。橘田スクイズ失敗し3塁走者タッチアウト。遠藤、望月はそれぞれ進塁し2死2・3塁。橘田三振。
(8回)
大 社=須藤中飛。森井空振り三振。春木投ゴロ。
峡 南=有野三振。利川、加賀美2塁ゴロ。
(9回)
大 社=勝部右越えの安打と右翼手の失策で2塁進。佐藤の犠打で1死3塁。打者長岡の時、投手の牽制球で勝部タッチアウト。長岡が遊前安打と遊撃手の暴投で2塁進。坂本がレフトラッキーゾーンにツーランホームランを放ち一挙2点。槙野左飛。
峡 南=伊藤中飛、樋口遊ゴロ。二宮右飛。




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